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Channel: RaitaのFERRARIの愛し方 愛され方
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12気筒フェラーリ尽くしの週末に興奮のRaitaさん

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9/20~9/21はまさに12気筒フェラーリ尽くしの週末だった。

これはやべえ……。
我が308/328/348ラインナップへの情も揺らぐようなひと時を過ごすことになろうとは。

まずは550maranelloを高速道路で味わい尽くす。この550maranello、もう何回運転しただろうか。

乗るたびに馴染んでくる。ありがたいことにまるで自分のフェラーリのように(笑
残念ながら、将来的には次の嫁ぎ先が既に決まっているので、私の元に収まるのは10年後くらいなんだろうか。

イメージ 1


550maranelloでは今回、高速道路を100km近く運転した。
この怒涛のパワー。ぶっといトルク。エアコンも効いて快適かつ贅沢なこの空間。
レーシングパターンの5速マニュアルシフトが好きなRaitaさんも、普段慣れてないFerrariの6速マニュアルであろうとも、550maranelloに乗りさえすればスカッと感覚が切り替わる。

しかし、550maranelloは乗りやすいね。しかも速い。いや、速いとか陳腐な言い方は相応しくないかも。

「とりあえず大台の速度まで行っちゃいましょう!」嬉しいこと言ってくれるぜ。

550maranelloに乗ってるとついニヤニヤと笑みがこぼれる。
こいつのとびっきりの速さは底知れぬ快感を生み出すようだ。
公道を走ることにおいて絶対無敵さをじるこの陶酔感。485馬力なんてクルマは普段ほとんど扱わないもんなぁ。この圧倒感はなんとも非日常的。
この550maranelloオーナー曰く、そんな非日常感やバカっ速さはすぐ慣れてしまうが
12気筒フェラーリエンジンの齎すとろけるようなフィーリングは何度乗っても飽きないと。
うーん、確かに550maranelloはハマる。
しかも550(575Mも)はエンジン初爆でバブー言わない最後のフェラーリである。それも非常に好ましい。

ロックtoロック2.2回転の550maranelloは超絶クイックなハンドリングをもたらす。
スパッと動く車体がまさに阿吽の呼吸でアクセルちょい踏みで狙った地点へとズバっと移動する。
ブレーキフィーリングも良い。これは安心してぶっ飛ばせる。
安心感溢れる高速安定性と鬼神のような走りで周りのクルマが止まってるような錯覚になる。
なんだかゆっくり走るのが難しい。速度を増すほどに快感が溢れてくる。
100キロ以下は失速しそうだ、こいつは超音速の戦闘機にでも乗ってるような気分。
私のヘタレじゃ5速ギアのアクセル全開で5000回転まで回すのが精一杯だったが、
それでも圧倒的な速度のノリは348の速さを完全に凌駕していた。
ふふふ、348と比べりゃまぁ、馬力も185馬力、排気量も2100ccくらい違うもんねぇ、当たり前っちゃ当たり前か。

前に峠道も550maranelloで走らせたことがあるけど、大きな車体に慣れてしまえば、
コーナーリングもかなり楽しめるフェラーリなんだなぁと思った。
550maranelloの走りのオールマイティーさ、高速道路も良し、峠道も良し。
この辺りは快感のバランスが突出したtestarossaとはだいぶ趣きが違うね。
550maranelloの弱点は外気温が高い日の稼働や渋滞に入っちまった時に水温の上昇が気になることかな。
まぁ、そのくらいの弱点は愛嬌ってもんだろう。工夫と努力でどうにでもなる。

あぁ、古き良き時代の風情のtestarossaか、現実的な馬鹿っ速さも併せ持つ550maranelloか?!
いかん、どっちも欲しくなっちまう。
550maranelloの現在の価格相場から言えば、このパフォーマンスと総合性能とで、こんなに素晴らしいフェラーリは無いと言えるだろう。


さて、550maranelloの次はコーンズが用意してくれた試乗車に乗ることにします。

今回の試乗は[FerrariFour]です。

458スパイダーの試乗についで、わたくし、2回目の現行モデルフェラーリの試乗でございます。

お値段は車両3300万に600万くらいのオプションが付いてる車両だとか言ってたような。
(うろ覚えで数字が間違ってたらすみません)
乗り出し車両総額は考えないことにする。

イメージ 2


さぁ、行きましょう!FerrariFour!私はFFとは呼ばないぜ。

コクピットドリルは458の時にやったからただ走らせるだけなら、まぁ出来る。
さしたる緊張感もなく、コーンズ営業さんの説明を一応聞く。
キーを捻り、赤いボタンをプスっと押してエンジンスタート。

エンジン初爆から勇ましい初爆バブー!を放つ。このバブバブ初爆はまさしく現代のフェラーリよのぅ。
右パドルを叩いてさぁ、発進!FerrariFour!

フロントローズが長いけど、さっきまで
550maranelloに乗ってたから特に気にならず。
乗っちまえば、FerrariFourの車体のデカさはそんなに気にならない。

おぉ!ブレーキフィーリングが凄え。
オールドフェラーリに乗る私には効きすぎるくらい効く。
FerrariFourこカーボンブレーキローターは冷えた状態の時でも初期制動はかなり良いらしい。
しかし、これでもサーキットではローターをちゃんと温めることで、さらにもっと効くらしい。
なんだか異次元過ぎてよくわからん世界になっちまってる。
FerrariFourの速さはどうなのか、淡々と走るだけじゃわかんない。
エンジンら660馬力とかでしょ。(違ってたらすみません)高速道路での走りはこの見た目に反して、550maranelloすら超越するのかも。
まぁ、只者じゃないような、そういうオーラはびんびん感じるよね。
車体デザインは昔ながらのフェラーリらしくないスタイルではあるが、
意図はシューティングブレークなので仕方ない。リアハッチも電動でムーンと閉まる。現代のクルマよのぅ。


室内に収まり、心地良くちょっと喧し目のサウンドはやはりフェラーリで走るそのもの。
お金持ちのセレブがさらっと足で乗るには良いフェラーリじゃないのかな。めちゃ贅沢。


さて一旦、試乗を終えて今度は、友人が運転するFerrariFourの後部座に乗ってみることにした。
わたくし初めてのフェラーリの四人乗車を体験しました。
後部座席はロケットの操縦席にでも乗るようなタイトさでございましたが、
それでもまぁ、そこそこの時間くらいなら乗っていられるくらいの快適さはありますわね。

無事に試乗を終えて、とりあえず一安心。もしぶつけたりしたら全額自己責任ですからのぅ。

FerrariFourを試乗したベテランフェラリスタの皆さん、FerrariFourに結構良い評価を話してましたよ。
まぁ、究極はF12であるようですけども。今度は私もF12を試乗してみたいですね。

正直、サウンドは458よりもFerrariFourのほうが好ましく思えた。
458のスポーティーさや軽快感、カタパルトから射出されるかのような猛烈な加速感も捨てがたいが、
FerrariFourのこの重厚さは流石12気筒フェラーリという感じだ。
12気筒エンジンの威厳は現代もこうして生き続けているんですなぁ。



さて、最後は512BBです。512BBに乗るのはなんだか久しぶり。

イメージ 3


贅沢な希望とわかっちゃいるけど、512BBを運転してこの週末の12気筒尽くしを締めたかったんだけど、
流石にホイホイと乗れるタイミングが無かった。
まぁ私が国内No.1だと思う唯一無二の個体ですから、なかなかね、そんなチャンスは巡ってこないもんだ。
512BB試乗デビューは叶わずで残念。それでも久しぶりに512BBの助手席を堪能しましたよ。

モダンフェラーリに比べて、乗り込んだ瞬間の着座位置の低さにまずは驚きだ。うーん、なんだかフェラーリ素人の感想みたい。

3速ギアでレッドゾーン近くの回転まで目一杯引っ張ってくれました。
512BBのフルパワー、フルサウンド、こいつは感動だ。

512BBの放つエンジンサウンド、やっぱいいよねぇ。次第にオールドフェラーリの世界に包まれていく。
この世界、この感覚が、やはり堪らない。
私にとって512BBはF40と並ぶキングオブフェラーリだ。

512BBの生産台数929台のうち、まさに最上のオリジナルコンディションを有し、
日本屈指のお方達が秘密裏にプロデュースするこの個体は、もはや新車以上な感じがする。

こと512BBで得られるであろう最高の快感が今ここにある。こいつは幸せだ、フェラーリ好き冥利に尽きる。

いつかは私もこの512BBのステアリングを握って走らせてみたい。
又、自分の12気筒フェラーリでこの512BBを追走してみたい。そんなことをつい夢想してしまった。


今回のイベントでは述べ550キロほどを走破した。
550maranelloは全てにおいて最上の走りとその快適さを見せつけ、長距離移動と過酷な走行イベントをなんなくこなした。
512BBはいつ何時でも最高の輝きとそのオーラを放ち、この車を見る人達の心を鷲掴みにした。
勿論、512BBはどんな状況においてもその快調さを一切崩すことなく、最後まで走り切った。
34年前の12気筒フェラーリ、しかも12気筒のキャブレターモデルである。
この快調とこの輝きはオーナーの積み上げてきた正統な整備と愛の賜物だ。

こうして12気筒フェラーリ尽くしの週末は幕を閉じた。
私もかなりの疲労困憊、ドライバーはもっと疲れていただろうと思いきや、全然へっちゃらなご様子だった。
これも12気筒フェラーリが齎す恩恵なのか。

さて、私の身体に染み込んだ12気筒マシン勢の感覚を消し去っていこう。

そうしないと次に自分のフェラーリを動かした時の落胆が怖いと予想する。
しかし実際は、
「自分が今、ステアリングを握るフェラーリこそ最高のフェラーリ」になるのは明白。大丈夫だろう、時間を少し置けば。

フェラーリは本当に凄い。フェラーリさえあれば他の趣味車は要らない。
ただし、いろんなフェラーリが乗る都度に欲しくなっちまう。

過去現在、いつの時代のフェラーリも最高なんだが、

私はまだまだ1970~1990年代のフェラーリがいい。それもマニュアルシフトのフェラーリが。

12気筒フェラーリに毒されてしまった私への処方箋は12気筒フェラーリをもってして制するしかない。

その12気筒フェラーリの魅力には、私もまだまだ翻弄されてしまいそうだ。




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